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基礎知識・用語集

「皮」と「革」の違いは?
皮が革になるまでの製造方法をご紹介

皮と革の違い

・カワとは

皮と革

「皮」と「革」
どちらも読み方は”かわ”ですが、何か違いがあるんでしょうか。

実は
「革」は、”なめし”処理をしたもののことを
「皮」は、”なめし”処理をしていないもののことを
を指すんです。

つまり、「皮」は動物の生皮のことを、「革」は防腐などの処理を施された革製品の材料となるもののことをいいます。

ちなみに「レザー(Leather)」というのは「革」のことで、「皮」は「スキン(Skin)」。英語でも使い分けられているんですね。

製造方法

・なめし方(タンニンとクロム)

タンニンなめし・クロムなめし

なめし方には主に「タンニンなめし」「クロムなめし」がありますが、それぞれの特徴を生かすために併用されることもあります。

タンニンなめし
植物由来のタンニン(渋)を使うなめし方で、古くから行われている方法です(渋革、ヌメ革と呼ばれます)。ハリのある仕上がりで、なめし直後にはタンニンによって淡い褐色をしていますが、使用することで琥珀色へと変化します。。
クロムなめし
クロムという化学薬品によってなめす方法です。柔らかく伸縮性が高いのが特徴で、衣類や袋ものに適しています。なめし直後は青白い色をしていますが、大抵の場合その後に染色されます。

他にも、「混合なめし」「油なめし」「ミョウバンなめし」「アルミニウムなめし」「ホルマリンなめし」などがあります。

・革の製造方法

革は職人の技の結集

皮は、どのようにして革として生まれ変わるんでしょうか。
簡単ですが「なめし工程」をご紹介します。

  1. 皮は、一時的な防腐処理として塩漬けにされ、タンナー(なめし皮業者)まで運ばれます。
  2. つぎに「なめし液」に漬ける前の下処理(体毛や脂肪の除去、塩分や汚れを落とします)を行います。
  3. 下準備が終わったところで、いよいよ皮をなめし液に漬けて革にしていきます。
    なめし液に漬け込む期間は、クロムなめしの場合は1週間ほど、タンニンなめしの場合は最低でも1か月以上かかります。
  4. 漬け込みが終了した後は、色付けや型押し、艶出しなどを行い、形を整えて完成です。

急いで説明しましたが、皮から革になるまでには多くの工程があり、大変な手間がかかっています。
そしてなによりも、職人の技と心が隠されています。