手縫い革製品 OUCHI基礎知識・用語集 > 革の種類(加工方法編)

基礎知識・用語集

革の種類2

革の種類は、「原皮」「なめし方法」そして「加工方法」で大きくわけられます。
最後に加工方法をご紹介します。

・銀面を活かした加工

吟面を活かした最も一般的な加工の革たち。

ヌメ革タンニンでなめし、染色も塗装も行っていない革。革の表情がよくでるが、水に弱く傷がつきやすい。
サドルレザーヌメ革にオイルや蝋加工+吟面圧縮処理などを行い、馬の鞍(サドル)に使用できる強度を持たせた革(厚)のこと。
オイルレザータンニン又はクロームでなめした後、革にのオイル(動物性油)をたっぷりと染み込ませた革。撥水性に優れ、柔らかさとしなやかさが特徴。オイルドレザーと同じ。
シュリンクレザー鞣し工程中に特別な薬品を用いて銀面を縮ませた革で、揉んだ革よりもシボが強調されるのが特徴。
アニリンレザー
(スムースレザー)
銀面の特徴をを生かすために、表皮を削らずに残して染色した革に、透明な染料(アニリン)加工を施したもの。透明感があり、本来の吟面が楽しめるのが特徴。水分に弱くシミになりやすいので要注意。
ブライドルレザータンニンなめし後に蜜ロウをしみ込ませた丈夫な革。イギリスで馬具用に開発された。使い始めは白い粉が吹いたようになっているが、使い込むにつれ光沢が増し、深みのある色へと変化するエイジングが楽しめる。
エルクレザークロムなめしの牛革を揉んだ革。(本来は大鹿の革のこと)粗めのシボ模様が特徴。
タンロー「タンニン鞣しのローケツ用」の略称。カービングに使用され、よく染まる。

・光沢加工

エナメルが有名な光沢加工の革たち。

エナメル革本来は革の銀面にボイルアマニ油またはワニスを塗布し、乾燥を繰り返して光沢のある強い被膜をつくって仕上げられていた。現在は、ウレタンなどの耐摩耗性で、光沢のある合成樹脂仕上げ剤が用いられる。(≒パテントレザー)
パテントレザー本来の製法はなめした革の上に亜麻仁油ベースのラッカー剤を幾重にも覆うというものだったが、現在はウレタン樹脂が使われる。(≒エナメル)
ガラスレザークロムなめしをした革をガラス板に貼り付け(銀面)、乾燥後に光沢が出るように磨き上げ塗装処理をしたもの。

・起毛加工

スエードとバックスキンってどこが違うの?起毛加工の革たち。

スエード革の床面をサンドペーパーで毛羽立てて(バフィング)、ベルベット状に起毛させて仕上げた革で、主に子牛皮や山羊皮等から作られる。シルキースエードは高級品。
ヌバックスエードと異なり革の銀面をサンドペーパーで毛羽立てた革。スエードと比較すると毛羽が非常に短くビロード状。高級品は子牛皮を原料にするが、成牛皮やその他の動物皮からも作られる。
ベロア革の床面をサンドペーパーで毛羽立てて(バフィング)、ベルベット状に起毛させて仕上げた革で、成牛皮等の大動物皮を起毛した毛足のやや長いもの。
バックスキン鹿皮の銀面を除去し、毛羽立てた革。きわめて柔軟。

・その他の加工

まだまだあります。その他の加工を施された革たち。

型押し革革の仕上げ塗装面に加熱高圧プレスで型をつけたもの。
ガラス張り革クロム鞣しの乾燥の工程で、革をガラス板(又はホーロー鉄板)に張り付けて乾燥し、銀面をサンドペーパーで削り(バフィング)、合成樹脂を塗装して仕上げたもの。銀面が均一になるが、風合いがなくなる。
セミアニリンレザー銀面をそぎ落として床面に型押し(エンボス)加工を行い、アリニン加工後にウレタン塗装仕上げをしたもの。アリニンレザーよりも表情が均一で、傷に強い。ソファーなどに使われる。
床革成牛皮のように厚い皮を2層か3層に分割して得られた銀面を持たない床皮を原料とした革。