手縫い革製品 OUCHI革製品のメンテナンス方法 > トラブル対処法(その1)

革製品のメンテナンス方法

乾燥水のトラブルカビ

革のトラブルといえばこの3つ
それぞれの対処法をご紹介します

トラブル対処法(乾燥・水分・カビ編)

・乾燥

「水分・油分の過度な不足」と「革に厳しい環境」が原因です。
革は呼吸する素材です。使用状況や環境に合わせて水分を吸収したり放出したりしています。それに加え、メンテナンスオイルを使用した場合であっても油分は揮発して減っていきます。
その為、冬場や厳しい環境におかれると銀面が乾燥しすぎてしまうことがあります。

なめらかだった銀面がざらついた状態になり、さわり心地が変化します。最悪の場合、ひび割れができることもあります。

すぐにお手入れをしてください。お手入れ方法は、別頁の『お手入れ方法の基本』を参考にしてください。

水で濡らすなどの方法は行わないでください。

乾燥

・雨・水シミ

水分が革に浸透することで起こります。

濡れた部分の色が通常より濃くなります。
また、程度がひどい場合は銀面がふやけた状態になり、極端に傷つきやすくなったり、「水ぶくれ」(銀面がドーム状に突起する現象)が発生することもあります。(程度によって異なります)
また、革の芯まで水が浸透してしまった場合、乾燥後に「硬化」を起こしたり、「ひび割れ」を起こすことがあります。

すぐに固く絞った布(抜け毛のしないやわらかいものをご使用ください)で強く擦ることなく、押さえつけるようにして水分を拭き取ってください。その後、濡れた部分の周囲を均一に軽く湿らせ、風通しのよい日陰で干して、水分を十分に飛ばしてください。これによって軽症の場合は水染みが消えるか目立たなくなります。
革の芯まで濡れてしまった場合、繊維内の油分の分布が不均一になり型崩れ(硬化することもあります)することがありますので、(バッグなどの場合)乾燥前によく形を整え、コピー用紙(新聞紙)などを詰めて乾燥させてください。軽く乾燥したら適度にオイルを塗って保湿してください。

乾燥のためにドライヤーなどで急激に乾かすのは厳禁です(別頁『注意点:ドライヤー』参照)。自然が理想です。
型崩れ防止のために新聞紙を使用する場合は、インク写りに注意してください。

雨・水で濡れた場合

・水以外の液体シミ

液体が浸透することで起こります。

濡れた部分の色が通常より濃くなります。
また、程度がひどい場合は銀面がふやけた状態になり、極端に傷つきやすくなったり、「水ぶくれ」(銀面がドーム状に突起する現象)が発生することもあります。(程度によって異なります)
また、革の芯まで水が浸透してしまった場合、乾燥後に「硬化」を起こしたり、「ひび割れ」を起こすことがあります。
乾燥後、画像のように(画像下部)シミが残ることもあります。

水ではなくジュースやコーヒーなどが革にしみ込んでしまった場合は厄介です。
すぐに固く絞った布(抜け毛のしないやわらかいものをご使用ください)で強く擦ることなく、押さえつけるようにして水分を拭き取ってください。それでも拭き取りきれない場合は、ぬるま湯(熱湯は変形の原因になります)に浸した布をよく絞り同じように拭き取ってください。(汚れの程度がひどい場合は様子を見ながら何度か繰り返してください)
また、シミの周辺を故意に湿らすことで、色素を分散させて目立たなくできることがあります。

ただ、これらの方法を行っても革に浸透してしまった液体を完全に除去するのは難しいのが現実です。
だからといって強く擦るのは厳禁です。水分で革表面が弱くなっている状態で強い力がかかると、吟面が剥がされ「荒れてしまう」原因になります。

クリーニング後は、乾いた布でその水分を拭き取り、直射日光のあたらない風通しのよい日陰で水分を飛ばしてください。(上記:「トラブル対処法−雨・水」もお読みください)

乾燥のためにドライヤーなどで急激に乾かすのは厳禁です(別頁『注意点:ドライヤー』参照)。
型崩れ防止のために新聞紙を使用する場合は、インク写りに注意してください。

水以外の液体

・カビ

カビの発生に最適な条件に置かれてしまったことが原因です。カビの発生に最適な条件とは、高温(20〜30度)、多湿(湿度75%以上)、栄養(汚れ)の三つです。(普段使用している状態でカビが発生することはまずありません)

革にしみ込んだような黒っぽいシミ(細かい黒い斑点)ができます。(明らかにそれと分かるような「青カビ」が出る場合もあります)

カビが発生してしまった場合、残念ですが完全に除去するのは難しいことを覚悟してください(革の内部まで張られたカビの根までクリーニングすることはできないからです)。
カビ発生の際の最良の対処法は、革クリーニングについてのノウハウを持つ「専門の業者に任せる」のが最良の選択です。あれこれと自己流でクリーニングを試みることは革を痛めてしまう恐れが大きいのでお勧めできません。お近くの専門店にご相談されるのが一番です。
[応急処置]:すぐに専門店に行けない場合は。
まず、固く絞った布(抜け毛のしないやわらかいものをご使用ください)で吟面を傷つけないようにカビを拭き取ります。次に、天日干し(影がかからないよう注意してください)して様子をみてください。太陽光(紫外線)によって殺菌され、症状が悪化するのを防ぐことができる場合があります。

シンナーや除光液などの薬品を使うのは厳禁です。必ず専用の革用カビ取り剤を使用してください。

カビ