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革製品のメンテナンス方法

革製品のトラブル その2
ゆがみ焼きムラ』についての 対処法をご紹介します

トラブル対処法(ゆがみ・焼きムラ編)

・ゆがみ

『乾燥による水分不足』と『温度の変化(温度が高い状態から急に冷やされたなど)』が原因です。
革は水分が少なくなると「柔軟性」が低くなり、伸縮性が乏しくなります。乾燥した肌が「張る」のと同じです。適度な水分・油分の補給で改善します。

また、上記の原因以外にも、使い込まれる前の革製品独特の「ハリ」をゆがみと間違える場合があります。

革が硬くなったり、かたちが変化(ゆがみ)したりします。「(初期の)乾燥」状態ですので、銀面から”しっとり感”が無くなり、わずかにざらつきを感じられることもあります。

【使い始めの革製品の場合】:「カードが取り出しにくい」「フタがよく閉まらない」など。

乾燥時の対処方法と同じです。適度な水分・油分の補給をすれば改善します。
水分と油分の補給には、メンテナンスオイルを塗るのが最も革によい方法です。その際には、いきなりオイルを塗るのではなく、クリーニングから始めるのがよいでしょう。
お手入れ方法については、別頁の『お手入れの基本』をご覧ください。

【使い始めの革製品の場合】:使いこむことで症状が改善します。どうしても気になる場合は、「型付け」をすることで短時間で改善することができます。
「型付け」の方法は、使用方法を繰り返すこと。カードが取り出しにくい場合はカードの出し入れ動作を何度も繰り返す、フタの閉まりが悪い場合はパンツのポケットに入れっぱなしにする・手で希望の形になるよう革に折り目をつける、などを行うことで「型付け」することができます。

水で濡らすなどの方法は厳禁です。
『適度な水分と油分をゆっくり』補給させることが必要ですので、トラブル防止のためにも「メンテナンスオイル」を使用してください。

【使い始めの革製品の場合】:革製品は本来、じっくりと使用者に合わせて馴染んでいく製品ですので、早急な「型付け」はあまりお勧めできません。上記の対処法を行う場合には、何日かに分けて行うつもりでゆっくりと・様子を見ながら行ってください。

ゆがみ

・焼きムラ

革の一部が、何かに隠されていたことが原因です。
革(特に使い始めのヌメ革)は日光だけでなく、照明などでも日焼けしますので、色の変化が落ち着くまでは注意が必要です。

陰になっていた部分と光が当たっていた部分とで、革の色に差(焼きムラ・日焼けあと)ができます。

オイルを塗って全体を日焼けさせることで焼きムラを目立たなくさせることができます。

まず、通常のお手入れ(『お手入れの基本』参照)を行い、革の状態を整えます。
次に、直射日光の当たる「影がかからない」場所で革を日焼けさせます(革全体に日が当たるようにしてください)。長時間の放置はトラブルの原因になりますので、「一回3時間程度」を目安に焼け具合を確認してください。何度か繰り返して、焼きムラが気にならなくなったら終了です。
※革が乾燥した場合は、オイルを塗って馴染ませた後、再度日焼けさせてください。
参考までに『上手な革の育て方』もご覧ください。

季節によって太陽光の強さが違いますので、革の状態を定期的に確認しながら行ってください。

焼きムラ