手縫い革製品 OUCHI > 革製品ができるまで:ブックカバー編

革製品ができるまで:パーツの切り出しから完成までの制作過程をご紹介します。

「革製品ってどうやって作ってるの?」
そんな疑問にお答えして、簡単ですが製品が完成するまでの工程を大公開。
今回はブックカバー:レクティオ−オムニスをご紹介。

比較的簡単な作りに見えるブックカバーでも、
実は「30以上」の工程を経てOUCHIの革製品は作られているんです。

  • パーツの切り取り

    1.パーツの切り出し
    今回必要な素材は「牛革」と「羊吟」。設計図に従って丁寧に、傷の位置などを考慮しながら切り出していきます。

  • 床磨き

    2.床磨き
    裏貼りしない部品の床面は、床面磨きを行い滑らかにします。慎重に均等に、仕上がり具合を確認しながら磨いていきます。

  • 刻印

    3.刻印プレス
    貼り合わせ・縫い合わせを行う前に刻印を押します。強く押し付け過ぎると刻印が潰れてしまうので、微妙な力加減が必要です。

  • 裏貼り

    4.裏貼り
    牛革の床面に「羊吟」を貼り合わせていきます。ゆがみや気泡に注意しながら、張りムラができないように手早く行います。

  • 圧着

    5.圧着
    羊吟を貼り合わせたら、銀面を傷つけないよう注意しながら、手早くローラーで「圧着」させます。

  • 裏貼り切り

    6.余分な部分をカット
    しっかり革を張り合わせたら、裏貼り革の余分な部分をカットして終了です。レクティオの場合、本体も同様に「羊吟」で裏貼りします。

  • ガイドを引く

    7.ガイドを引く
    ベルトの両サイドに飾り縫いをするため、まず「ねじ念」でガイドラインを引きます。(次の工程で穴を空けるために必要な作業です)

  • 穴あけ

    8.穴あけ
    手縫い革製品の場合、布のように針だけで縫い進めることはできません。そこで、「菱目打ち」という工具で革に「縫い穴」を空けていきます。

  • 縫い糸の準備

    9.縫い糸の準備
    OUCHIでは「麻糸」を使用していますので、麻糸に必要な処理を行っていきます。必要な処理とは「蜜ロウ」の塗りこみ。これによって、「完成後の糸ズレ防止」と「糸強度の向上」効果が得られます。

  • 飾り縫い

    10.飾り縫い
    「ステッチラインの美しさ」は、手縫い革製品の重要な要素。ひと針ずつ丁寧に、何十・何百という繰り返し作業のすべてに「均等な締付け」を施していきます。

  • コバのヤスリがけ

    11.コバのヤスリがけ
    この時点でコバは切ったままの荒れた状態ですので、「コバ磨き」を行うためにヤスリで整えていきます。

  • コバの面取り

    12.コバの面取り
    専用の道具を使って、「コバの面取り」を行っていきます。コバの面取りとは、平面な状態のコバ面に丸みを付ける作業です。この面取りのラインが仕上がりのラインになるので慎重に行います。

  • コバ磨き

    13.コバ磨き
    処理を施したコバに専用の磨き液を塗り、「ヘチマ」を使って磨き上げていきます。力加減や磨き時間が「美しさと耐久性」に影響するため、コバの状態を確認しながら行います。

  • 荒らし

    14.荒らし
    細かい部品ができたところで、すべての部品を貼り付けていきます。そのために欠かせないのが「荒らし」作業。部品同士の接着力を強くするために、ヤスリで接着部分を荒らしていきます。

  • 接着と圧着

    15.接着と圧着
    荒らし処理を施した部品に接着液を付け、張り合わせていきます。また、ただ張り合わせるだけでなく、部品同士をさらにしっかりと張り合わせるために、ローラーで接着面に圧力を加えます。

  • 目安付け

    16.目安付け
    いよいよ、メインの外周縫いに入ります。手順は「飾り縫い」と同じですが、頻繁に目に触れる「製品の顔」になる部分の縫い。美しさも重視して、慎重に縫い穴の目安を付けていきます。

  • 穴あけ

    17.穴あけ
    目安に従って、微調整を行いながら「菱目打ち」で縫い穴をあけていきます。画像は「穴あけ」が終了した状態。「まっすぐに・正確に穴あけする」。意外と思われるかもしれませんが、難しい作業です。

  • メイン縫い

    18.外周縫い
    レクティオの外周縫いには、約3メートル半の麻糸が必要。その麻糸に蜜ロウを均等に・丹念に塗り込み、力のかかる部分には「補強縫い」を行いながら、ひと針ずつ縫い上げていきます。

  • 縫い糸馴らし

    19.縫い糸馴らし
    縫いあがったばかりの麻糸は、盛り上がった状態。そのままでは麻糸に擦れなどの力がかかってしまい糸切れしていまうため、麻糸をローラーで馴らしていきます。

  • コバ磨き

    20.コバ磨き
    最後のコバ磨きです。手順は上記の「コバ磨き」と同じです。ヤスリかけ、面取り、コバ磨きを両面の全辺に行っていきます。

  • 面取り

    21.面取り
    コバ磨きをして「角」がでた部分を面取りし、再度コバ磨きを行います。その後、コバコーティング液を全辺に塗り、永くお使いいただけるようコバ強度を上げます。

  • 完成

    22.完成
    以上で完成です。足早な説明でしたが、革製品ができるまでの各工程をご紹介させていただきました。OUCHIの製品が決して手抜きをしないものであることをお伝えできたなら幸いです。OUCHIではすべての製品に、同じ気持ちをこめて制作しております。